究極のヘッドクリーニング(エプソンプリンターPM-750C;720C;700Cあたりも同様にできるようです。)
本当はプリンター自体はほとんどの部分が壊れていない訳で、ちょっと手を加えて使えるとしたら、部品交換も要らないですから、そうした方が地球環境にも優しいし、コスト面でも安上がりです。そこで『究極のヘッドクリーニング』として、ヘッドを取り外し、水またはアルコールで、取り外したヘッド部分をクリーニングをするために、『プリントヘッドの取り外し方』をアップすることにしました。『ダメで元々』という感覚でチャレンジしてみて下さい。回復できればそれなりの充実感(これはお金を出しても買えない!)も得られると思います。
なお、これはメーカーサイドからすれば、『改造』ということになると思いますし、当然マニュアルにも載っていません。したがって、不幸にして不成功に終わった場合、メーカーの正規修理に支障が出る(割高に修理費を請求される)場合があるかもしれませんので、あくまでも自己責任で行ってください。結果については、保証致しかねます(自分はうまくいったということだけです)ので、ご了承下さい。(ただ、これでダメなら、よほどひどい症状なので、諦めてもらっても良いとは思いますが…。)
【プリントヘッドの外し方】
プリンター後面のネジ2本を外して、本格的に分解をする方法もありますが、とりあえずプリントヘッドの掃除をしたいだけですから、あまり分解せずにプリントヘッドだけを取り出す方法を紹介します。

1.インクメンテナンススイッチを押したままにすると、プリントヘッドが、インクカートリッジ交換位置まで移動します。(私の場合はヘッドが左端に移動した時点で、電 源プラグをコンセントから抜きました。その後はヘッドを交換位置まで移動させました。)後の作業がじっくりできるように、電源コードは抜いておきます。

2.黒、カラー共に、インクカートリッジを抜き取っておきます。次に青いフタを外します。フタと一体になっている黒い棒は、外れる位置がありますので、そこまでずらし て外してください。(小さい黒カートリッジのフタの方から外した方が、作業がやり易いと思います。)

3.フタを外すと、金属の棒が見えてきます。金属棒の右端がネジで留めてありますので、そのネジを外します。

4.左側はバネで押さえられているので、金属棒を右にゆっくり抜き取っていきます。

5.抜き取った金属棒とネジです。再度組み立てる際、付け忘れないように…。(何度かやり直すうちに、一度つけ忘れに気付いたことがあります。)

6.金属棒を外したケース内の写真です。これでプリントヘッド部分が取り出せます。(いくつかの写真にも写っていますが、右上の白いものがケーブルです。)

7.グレイの部分がプリントヘッドです。ケーブルを傷つけないように、ゆっくり起こします。

8.ケーブルとソケットが2つ見えてきます。ケーブルの接点を痛めないように、上になっているケーブルを、慎重にソケットから抜きます。

9.上になっているケーブルを抜いた写真です。下のケーブルも同様にして抜き取ります。

10.これでプリンタヘッド部分が取り外せましたので、思う存分クリーニングしてみてください。(写真は取り外したところ)クリーニング後は、この逆の過程を経て組み立 ててください。
【プリントヘッドのクリーニングの仕方】
プリントヘッド(上の7の写真のグレイの部分:小さな穴が空いている)はデリケートな物で、あまり手荒には扱わない方が良いようです。クリーニングの方法として はいくつか考えられますが、無闇にゴシゴシとはやらない方が良いでしょう。以下にいくつかの方法を挙げておきます。
1:綿棒にエチルアルコール等をつけて、優しくこする。(どうしてもヘッド部分をゴシゴシしたい方にお勧め。時間的には早くできます。)
2:ヘッド部分を水、またはアルコールに数時間漬けておく。(症状の程度にもよりますが、普通には一晩漬けておけば十分だと思います。)
3:最近流行のスチームジェットで、蒸気をヘッド部分に吹き付けてやる。(一番手荒な方法です。インクが飛び散るかもしれませんので、ご注意!)
複数の操作を一度にやってしまわずに、症状の程度によって選択してください。個人的には、ぬるま湯に一晩漬けておくのが、楽しみができて(?)良いかな…。
【それでも直らなかった方へ】
処置後、インクの充填をするのに、何度かクリーニングをしてみて下さい。また、インクカートリッジを新しいものに変えて直る(この場合は壊れていない?)場合も あります。(特に、補充用インクを使っている場合は疑ってみることも必要です。)でも、『これでダメなら諦める!』ということも、時には大切だと思います。単なる慰め のつもりではないですが、トライしたことのすべてが無駄だったということにはならないと思いますよ。
私は、PM-750Cを一時3台持っていて、上記の3方法のいずれも試したことがあり、運良く(?)まだ使えていたりしますが、この操作を保証している訳ではありません。繰 り返しますが、ここに挙げてある操作は、あくまで自己責任で行ってくださいね。誰もマニュアルにも載ってないようなことを好んでやりたくはない(少なくとも自分はそう です)はずなんで、正当なクリーニングを繰り返すことで解決できれば何よりだと思います。
私は、PM-750Cを一時3台持っていて、上記の3方法のいずれも試したことがあり、運良く(?)まだ使えていたりしますが、この操作を保証している訳ではありません。繰 り返しますが、ここに挙げてある操作は、あくまで自己責任で行ってくださいね。誰もマニュアルにも載ってないようなことを好んでやりたくはない(少なくとも自分はそう です)はずなんで、正当なクリーニングを繰り返すことで解決できれば何よりだと思います。
